はじめに
今年も『このライトノベルがすごい!』の時期がやってきました!
今、本当に面白いライトノベルを知るためのライトノベルガイド。
毎年、過去1年にわたって発売されたラノベ作品を対象として、「好きな作品」、「好きな女性キャラクター」、「好きな男性キャラクター」、「好きなイラストレーター」を答えるアンケートが実施され、その結果がランキングとして掲載される。
僕もこのアンケートに「このラノ2024 協力者」として回答するのですが、良い作品・イラストが多くて絞るのが大変で、、、!
実際の投票は
・好きな作品:BEST5
・好きな女性キャラクター:BEST3
・好きな男性キャラクター:BEST3
・好きなイラストレーター:BEST3
を選ぶ形で行われるわけですが、一概に順位づけできない作品の良さってありますよね。
という訳で、自分で勝手にカテゴライズして、各カテゴリーで1番〇〇な作品/キャラ/イラストという形で紹介してみたいと思います!
なお、過去の『このラノ』のランキングを見たい方は、Wikipediaに詳しく載ってるので参考に。
この男性キャラクターがすごい!
本記事で紹介するのは「男性キャラ」!
今回も、前記事の「このイラストレーターがすごい!」と同様、「この要素でいったらこのキャラ!」といったように、「一番〇〇なキャラクター」という観点で紹介します。
「いいな」と思ったキャラクターが出てくる作品でまだ読んでないものがあったら、是非これを機に手に取ってみてください!

厨二部門
シャドウ:陰の実力者になりたくて!
厨二心を燻ぶるキャラクターで言ったら、圧倒的にこの主人公。
コードギアスのルルーシュと肩を並べるくらいにカッコイイ。
作品のあらすじとしては、「陰の実力者」(=物語に陰ながら介入し、実力を見せつけていく存在)に憧れている主人公(シャドウ)が異世界に転生し、魔力を手に入れ、極限まで自らを鍛え上げた末に、転生先の世界で「陰の実力者」ムーブを行いながら意図せず悪人たちを裁いていく、というストーリー。
「このシーンでこういうムーブをしたらかっこいいよね」という事を的確に実践してくるので、それがワザとであってもトキめいてしまいます。
ちなみに本人はおふざけのつもりで、倒している敵も「ごろつき」程度の認識。でも実際は悪の組織のエージェントで、仲間は決死の覚悟で戦っている。
この周囲との「意識のズレ」もこの作品や主人公の魅力です!

※画像:KADOKAWAオフィシャルサイトより引用
英雄(ヒーロー)部門
ベル・クラネル:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
英雄と言ったらこのキャラクター!
「このラノ」では2020年に男性キャラ第8位にランクイン。
作品のあらすじとしては、ダンジョンに出会いを求めて、あるいは英雄に憧れて冒険者の街に来た主人公(ベル)が、様々なトラブルに巻き込まれながら、そして誰かを救いながらダンジョンを攻略していくお話。
普段は気弱で、でもいざという時は勇敢で。
最初から強いわけではなく、ピンチを乗り越える度に強くなり。
なんだかんだでモテてるけど、心には勇逸無二の憧れがいる。
そんな声援を送りたくなる「英雄」がここにいます!

※画像:GA文庫より引用
ミステリアス部門
ウェイン・サレマ・アルバレスト:天才王子の赤字国家再生術
主人公でありながら、読み手にその全貌を掴ませないミステリアスなキャラクター。
作品としては、小国家の皇太子である主人公(ウェイン)が、外敵から国を守るためにあちこち奔走するといったストーリー。
臣民の前では優秀な王子の仮面をかぶっており、旧友の前でだけ面倒くさがりな問題児の顔をのぞかせるが、さらに、誰にも見せない第3の顔が隠されているかのような雰囲気がある。
普段はおちゃらけた態度でいる分、真剣になったときの超然とした佇まいがめちゃくちゃかっこいい!

※画像:GA文庫公式より引用
ハードボイルド部門
ジグ=クレイン:魔女と傭兵
依頼と報酬があれば何でもする。依頼中はどんなに困難な状況に陥っても裏切らない。そんなシビれるハードボイルドな主人公が『魔女と傭兵』のジグ。
『魔女と傭兵』は、人々から恐れられる「魔女」の女の子に、歴戦の傭兵であるジグが護衛として雇われ、魔女の事を誰も知らない異大陸へと渡り、冒険者(とその護衛)として活動する。そんなお話。
ファンタジー作品は大体、主人公が特殊なスキルだとか魔法だったりが使えるパターンが多いが、ジグは肉弾戦オンリー。
強いて言うならば強靭な肉体と、歴戦の経験がチートのようなもの。
善でも悪でもない、仕事人な主人公。たまんないです!

※画像:GCノベルズより引用
チート部門
司馬達也:魔法科高校の劣等生
数ある作品の、数ある主人公たち。そのなかで最強のキャラクターは誰なのか。
そんな時に思い浮かべるのが最強の「お兄様」こと司馬達也。
『魔法科高校の劣等生』は、魔法が科学的に証明されている世界で、兄は「劣等生」として、妹は「優等生」として魔法科高校に入学し、波乱の学園生活を送っていく、というストーリー。
始めの方こそ「劣等生」の扱いを受ける主人公だが、実際はチートもりもりの人間兵器。
物質も魔法もなんでも分解できちゃうし、即死以外の傷はほぼ無効化できちゃう。まだまだ色々あります。
でもただ強いだけじゃなく、怪物的な強さを手に入れるまでの切ない過去や、クールな性格だけど極度のシスコン(というより妹を守るように設計されている)な所も魅力的です!
ちなみに「お兄様」部門があったとしたらダントツの1位。
※画像:電撃文庫公式サイトより引用
ダメ男部門
桐島司郎:わたし、二番目の彼女でいいから。
恋愛系の作品は、主人公が優柔不断であることがしばしば。
その中でも、最も「ヤバイ」形でどっちつかずを発揮してしまうのがこの作品の主人公。
『わたし、二番目の彼女でいいから。』は、2番目に好きな子と付き合ってる主人公(桐島)と、同じく桐島の事が2番目に好きな女の子と、桐島が1番好きな女の子の三角関係(?)を描いたドロドログチャグチャな恋愛もの。
絶対にヤバイ選択肢を選んでしまう主人公だが、それがこの作品を成り立たせているのもまた事実。
正直、主人公の行動も「気持ちは分からんでもない」というのが本音です(笑)
今から読み始める方、心してかかってください、、、!

※画像:電撃文庫公式サイトより引用
クール部門
綾小路清隆:ようこそ実力至上主義の教室へ
このラノ男性キャラ部門4年連続1位の怪物主人公。
クールなキャラクターはどの作品にも1人くらいはいるが、本当に感情を波立たせない主人公はこのキャラくらいかと。
『ようこそ実力至上主義の教室へ』は、入学時に生徒を「実力」によってクラス分けし、クラス同士で競わせてクラスの順位を上下させる「実力至上主義」の高校での物語。
最下位のDクラスに配属される主人公(綾小路)が裏で暗躍しながら、Dクラスを上へ上へと引き上げていく。
入試ではわざと全教科を平均点に抑えDクラスに配属されたが、実際は規格外の知能と運動能力を持ち、精神面ではいつまでも心の奥を見せない冷静沈着ぶり。
ファンタジーでない作品の中だったら最強の主人公なのでは、、、?

※画像:MF文庫J公式サイトより引用
陽キャ部門
千歳朔:千歳くんはラムネ瓶のなか
このラノ男性キャラ部門2年連続2位のイケメン。
そこらへんのにわかとは違う、陽キャの中の陽キャ。
『千歳くんはラムネ瓶のなか』は、真の陽キャたる主人公(千歳)と、その陽キャグループの恋愛模様をメインとして描いた物語。
自身の信念に基づいて行動しているうちに、クラスメイトを助けたり、学年一の美少女に惚れられたり、スポーツ美少女に惚れられたり、幼馴染の先輩美女に惚れられたり。モテる。
信念を持つ陽キャであるが故に、簡単には相手を選べずに葛藤する姿が、うらやましくも好ましい。
本物の「陽キャラ」ってこういう事なんだと、僕に陽キャの哲学を教えてくれました。
(僕はどちらかと言いうと陰の者ですが、、、)
※画像:千歳くんはラムネ瓶のなか特設サイト|ガガガ文庫|小学館より引用
おわりに
以上が、ぼくがかんがえたさいこうのきゃらくたーたち(男)でした。
個人的な嗜好としては、やっぱりキャラクターは唯一無二の尖った個性があってしかるべきで。
そう考えると、割と差をつけづらい「恋愛」系のジャンルで、毎年5位以内にランクインしてる『俺ガイル』の比企谷八幡なんかは、流石の殿堂入り作品の主人公ですよね、、、
(俺ガイルはアニメしか見たことないから、この記事に書けなかった)
今回の「男性キャラクター編」で『このラノ』記事は2つ目。
残る「女性キャラクター編」と「作品編」も近日中にアップしますので、是非見ていってください!